UMINAVI
UmiNavi は、GPSが使えない水中で水中ドローンが「自分がどこにいるか」を把握するための仕組みです。AquaWiz にとって、これは初めて前面に出すソフトウェアの物語でもあります。
01なぜGPSが使えないか
水中観測では「どこで取得したデータか」が重要になります。ところがGPSの電波は水中まで届きません。位置の基準が失われた状態で、機体は自分の居場所を知る必要があります。
主流の手段である音響センサ(DVL)は高価で、個人開発や小規模チームには導入のハードルが高い——これが UmiNavi の出発点でした。
GPSが使えない
入力を組み替えれば、比較的入手しやすい構成でも位置は推定できる。次章はその中身です。
02どう解くか
UmiNavi は、カメラとIMUによる Visual-Inertial Odometry(VIO)に、水深センサの情報を組み合わせます。三つの入力が一つの位置推定へ収束する——それがこの図です。
センサ融合フロー
出典: mitoujr-2025
入力にカーソルを合わせる、またはキーボードで移動すると、その経路と出力が強調されます。
入力
カメラ
映像 → VIOIMU
慣性 → VIO水深センサ
深度で補強
出力
位置推定
三つの入力を融合し、GPSなしで自己位置を求める。
03検証
設計と評価は、実運用を見据えて進めてきました。水中特有の環境補正や、旋回を含む走行条件での検証です。
静止した理想状態ではなく、動きのなかで成り立つことを確かめる——地道な積み重ねが、認定の土台になりました。
見据えたこと
- 環境補正
- 水中特有の条件に対応
- 走行条件
- 旋回を含む動作で検証
04認定
未踏ジュニア2025にて、
実運用を見据えた設計と評価の成果が認められたものです。プロジェクトの詳細は、未踏ジュニアの公式ページで公開されています。
未踏ジュニアで見る記録
- プロジェクト
- UmiNavi
- 認定
- 未踏ジュニア2025 スーパークリエイター
- 担当
- 松本
- 起点
- 2023 — vSLAM 研究
起点 — 2023
この探究は一朝一夕のものではありません。2023年、水中での自己位置推定を目指した vSLAM の研究が、すべての出発点でした。